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    ドレスデン所在の研究開発機関
ドレスデンではドイツを代表する Max Planck研究所やFraunhofer協会などが近代的な大型研究所を数多く設置して、活発な研究開発活動を展開している。
ここに挙げた研究機関のほかにドレスデン工科大学など有数の教育機関が多数あり、ドレスデンは2006年には「ドイツ学術研究都市」に選ばれた。
    1. マックス・プランク協会 (Max-Planck-Gesellschaft)
マックス・プランク協会はドレスデンに自然科学・生化学関係の基礎研究のための研究所を3つ置いている。
同協会では、資金、人的資源その他の面で大学での研究にはなじまない最新かつ将来性のある分野の研究に取り組み、大学での研究を補完する役割を担っている。ドレスデンにある研究所はいずれも最新鋭の施設である。
マックス・プランク分子細胞生物学・発生学
研究所

Max-Planck-Institut fuer Molekulare Zellbiologie und Genetik (MPI CBG)

Pfotenhauerstrasse 108
01307 Dresden
Germany
Tel.: +49 351 210 20 30
Fax: +49 351 210 16 79
 世界各国からの研究者が働くマックス・プランク研究所
   <最新鋭の設備を備えたマックス・プランク研究所>
細胞の自己形成メカニズム、細胞組織のメカニズム、多細胞組織の特定タイプ細胞形成のメカニズム、細胞による組織形成のメカニズムなどの研究を行なっている。
1998年設立で、従業員数は280名。半数はドイツ人であるが、それ以外の研究者などの出身国は日本を含む32カ国に及んでいる。

マックス・プランク固形物質化学物理研究所
Max-Planck-Institut fuer Chemische Physik fester Stoffe(MPI CPfS)

Nothnitzer Strase 40
01187 - Dresden
Telefon: +49-351-46 46 0
Telefax: +49-351-46 46 10

1995年に設立決定。2000年活動開始。新たな化学的・物理的特性を持った金属間結合に関する実験的研究。研究者、補助要員を含む人員は150名。最終的には250名の予定。

マックス・プランク複合システム物理研究所
Max-Planck-Institut fuer Physik komplexer Systeme (MPI PKS)

Nothnitzer Strase 38
01187 Dresden
Tel.: +49 351 871-0
Fax: +49 351 871-1999
     2. フラウンホーファー協会 (Fraunhofer Gesellschaft)
フラウンホーファー協会は応用技術あるいは製造技術に近い応用技術を中心とする研究機関で、ドイツ国内40カ所に58の研究所がある。従業員は全体で1万2,700名、年間予算は約10億ユーロ。

ドレスデンには近代的な研究センターが設置されており、2004年6月に施設の拡張が完成した。総床面積2万7,500㎡で、うち、1万200㎡が2004年の拡張分。これはフラウンホーファー協会の研究センターとしては東ドイツ最大の規模である。拡張にあたってはEU、連邦およびザクセン州が建物および設備に対して合わせて6,300万ユーロの補助を行なった。
研究センターを構成する4研究所の職員数は306名。これに客員研究員220名、博士程研究員、アシスタント等を加えると、拡充後は総勢827名となる。

ドレスデン研究センター
Grosser Gartenの東側、Winterbergstrasseにあるドレスデン研究センターは次の4つの研究所で構成されている。

  ●素材・放射技術研究所

  ●セラミック技術・焼結素材研究所

  ●電子放射・プラズマ技術研究所

  ●製造技術・応用材料研究所/粉末冶金・重合材料研究部門

このほか、ドレスデンには次の研究施設がある。

  ●交通・インフラストラクチャー・システム研究所

  ●集積回路研究所/設計自動化研究部門

  ●マイクロ光学研究所

  ●非破壊試験技術研究所/音響診断・品質確保研究部門

  ●加工機械・包装技術応用センター
     3. ライプニッツ協会 (Leibnitz=Gesellschaft)
 Gottfried Wilhelm Leibnitz学術研究協会は、大学関係以外の研究機関であって、かつ、活動の意義が特定地域に限られないことから、連邦および州による共同の支援を受けている研究機関で構成されている。
ドレスデンには4つの研究機関のほかに出先機関がひとつある。

  ●ドレスデン・ライプニッツ固体・加工材料研究所(IFW)
   Leibniz-Institut fuer Festkoerper- und Werkstoffforschung (IFW) Dresden
 
  ●固体研究所(IFF)
   Institut fuer Festkorperforschung (IFF)
 
  ●金属材料研究所(IMW)
   Institut fuer Metallische Werkstoffe (IMW)
 
  ●固体分析・構造研究所(IFS)
   Institut fuer Festkoerperanalytik und Strukturforschung (IFS)
 
  ●ドレスデン・ライプニッツ・ポリマー研究所(IPF)
   Leibniz-Institut fuer Polymerforschung Dresden e.V. (IPF)
 
  ●ライプニッツ・エコロジー空間開発研究所
   Leibniz-Institut fuer oekologische Raumentwicklung e.V. (IOR)
     4. ロッセンドルフ研究センター (Forschungszentrum Rossendorf e.V. =FZR)
 Leibnitz協会の傘下にあり、材料構造、生命科学、環境と安全などの分野において応用をめざした基礎研究を行なっている。1992年設立。6つの研究施設があり、年間予算は連邦および州からあわせて5,600万ユーロ、ほかに受託等が800万ユーロ。2005年現在の従業員数は約550名。

  ●イオン放射物理・材料研究所
   Institut fuer Ionenstrahlphysik und Materialforschung

  ●生物無機・放射医薬化学研究所
   Institut fuer Bioanorganische und Radiopharmazeutische Chemie

  ●核・ハドロン物理研究所
  Institut fuer Kern- und Hadronenphysik

  ●安全性研究所
  Institut fuer Sicherheitsforschung

  ●放射化学研究所
  Institut fuer Radiochemie

  ●ドレスデン高フィールド磁気研究所
  Institut Hochfeld-Magnetlabor Dresden
     5. Ifo経済研究所 (Ifo-Institut für Wirtschaftsforschung e.V.)
科学技術ではないが、ドイツ6大経済研究所のひとつであるIfo経済研究所が支部を置いている。
 
   
 -- ドレスデン情報ファイル 2005,08,30--