HOME 基礎データ 歴  史 見どころ 城めぐり 歳時記 生  活 ドイツ経済
城めぐり案内
アルプレヒツブルク城
アウグストゥスブルク城
ドレスデン大庭園
グロースゼトリッツ庭園
城壁下の要塞
ケーニヒシュタイン
要塞
クリープシュタイン城
エルベ河畔の3城
モーリッツブルク
ノッセン城
ピルニッツ城
ラメナウ宮殿
シュトルペン城
ヴェーゼンシュタイン城
     ザクセで最も美しいといわれるバロック宮殿
ドレスデンから東北東へ車で約30分、Bischofswerdaの北、アウトバーンA4の87番出口から南へ5分。フィヒテが誕生したラメラウの町にある。
1750年の建造であるが、2002年に改修が完了し、概観も内装も大変きれいに整っており、小粒ながらザクセンで最も美しいといわれるのもうなづける。
国道を出て、お城にいたるまでの道路も新しく舗装されているほか、周辺の建物などもよく整備されている。
隣に9ホールのゴルフコースあり。


<南側の庭園から>
歴 史
アウグスト強王の侍従であったFerdinand von Kochが1717年、ラメナウ騎士領を買い取って、バロック様式の宮殿と庭園の建設を開始。
しかし、von Kochは建設費が捻出できず、多額の負債で破産し、1744年ラメナウから逃亡して、貴族の称号も失う。
一部未完成であった城はvon Hoffmann家に買い取られ、両翼の兵舎(Kavalierhaus)と城の内装などが完成。von Hoffmann家は1778年皇帝ヨーゼフ2世から伯爵の称号を得て、以降von Hoffmannsegg家を名乗る。1794年von Hoffmannsegg家のJohann Centuriusが城を

義父のFriedrich von Kleistに売却、その後、1879年にvon Posern家の手に渡る。
1945年ソ連軍に接収され、旧東独時代にはドレスデン美術大学の夏期講習に使われたことがあるほか,
1967年には歴史博物館が置かれた。
1993年以降ザクセン州が保有・管理するところとなっている。  
 
余 話
ザクセンで最も美しいといわれる宮殿であるが、旧東ドイツ時代は国家保安局の拠点のひとつとして使用されていたとのうわさもある。
東西ドイツ統合後、西側の企業家がこの城を高級ホテルに改装し、隣接してゴルフ場を建設する計画を企てたが、その企業家が州政府との間の長期租借契約の締結を目前にして殺害された。犯人は間もなく逮捕されたが、なお事件に疑問を抱く向きあるなど、ミステリーをはらむ。
城は州政府によって2,000万ユーロをかけて改修された。 
 

<宮殿内から見た正面入り口>
   
   
   -- ドレスデン情報ファイル 2004.11.03 --