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ドレスデン情報ファイル

ドイツの環境・エネルギー政策

再生可能エネルギーの拡大、CO2削減と経済成長


 ドイツは地球温暖化の抑制のために再生可能エネルギーの拡大を推進し、CO2の排出削減を図りつつ、強い国際競争力を発揮し、高い経済成長を達成している。

 ドイツは2000年に再生可能エネルギー法を制定し、太陽光発電や風力発電の拡大に本格的な取り組みを開始した。
 それ以降、電力に占める再生可能エネルギーの割合は着実に上昇し、2020年には45
%近くに達した。その分、化石燃料の割合が低下し、CO2の排出量も減少をたどった。
 その間に再生可能エネルギー技術の開発やエネルギーの効率的利用のための技術革新や投資が活発に行われ、着実な経済成長を維持してきた。
 
 下のグラフはそれぞれの項目のデータをひとつのグラフにまとめたもので、お互いの因果関係を示すものではないが、再生可能エネルギーの拡大やCO2の削減にかかわらず、ドイツの産業が強い国際競争力(輸出)を維持し、高い経済成長が続いていることが読み取れる。

   
ドイツの脱炭素と経済成長
再生可能エネルギーの拡大、CO2の削減を続けながら発展するドイツ経済

データ出所:以下のデータとドレスデン情報ファイルによる計算。
 輸出、GDP:連邦統計庁データベース”GENESIS-ONLINE”
 エネルギー消費、電力消費に占める再生可能エネルギーの割合:エネルギーバランス作業協会
 CO2排出量:連邦環境省





更新:2021.12.05